昔、スポ根ものというものが流行ったことがありました。野球、サッカーなどのスポーツ青春ドラマやアニメのことですね。その中でも私が小学生のころ、夢中になっていたのは、バレーボールのドラマです。そのころは、2大バレーボールものというのがありまして、ひとつはアニメの『アタックナンバー1』。もう一つが実写のドラマで『サインはV』です。年がバレちゃいますね。
『サインはV』は、たしか女子実業団バレーボールチームの話です。印象的だったのは、敵対するチームのエース、ジュン・サンダースが骨肉腫にかかること。そのころ子どもだった私は、ドラマの中とはいえ、初めて聞いたその病名の響きの恐ろしさに驚きました。
結局、ジュン・サンダースは病気が治ることなく、他界するのでした。そのころのがんといえば、かかったが最後、根治するのはなかなか難しい病気であったに違いありません。
さて、それからずい分時代は変わり、様々なものが発展していきました。医学の進歩も相当なものでしょう。がん治療も例外ではなく、骨のがんである骨肉腫においては、抗がん剤治療の発達で大きく進化したのです。かつて生存率1割以下という、がんの中でも厳しいものであったのが、現在では生存率70%以上に上がってきているそうですね。骨肉腫の治療がこれほどまでに進歩している現在であったなら、ドラマの中のジュン・サンダースも、生き続けることができていたのかもしれないなあ。ふとそんなことを思いました。